ジョージ・ガンカスやキウイコーチの動画でよく"マッチアップ"という言葉が使われています。LPTとかシャローとかは具体的な動きや形なので理解しやすいですがマッチアップは抽象的なので分かりづらいです。順を追って見ていきましょう。


一つ具体例をあげるとダスティン・ジョンソンとマシュー・ウルフのグリップとリリースパターンになります。

ダスティン・ジョンソンはかなりのストロンググリップで対象的にマシュー・ウルフはかなりのウィーク・グリップです。どちらもトッププロですが全く違うグリップをしています。ここまでグリップが違えばリリースパターンはかなり違ってくるはずです。

P6ではダスティン・ジョンソンの左手の甲はほぼ正面を向いているのに対しマシュー・ウルフはほぼ地面を向いています。インパクトではそれぞれ左手の甲がほぼ正面、それに対して飛球線方向、というような形になっています。もしこれが同じグリップで逆のリリースパターンだったらどうなるでしょうか?

答えは明らかでストロンググリップでP6で左手の甲が地面を向けば左に曲がりますし、ウィークグリップで手の形がそののままであれば右に飛びます。勘のいい方であればもう気づいていると思いますが「ストロンググリップであればインパクト時左手の甲はほぼ正面を向く、ウィークグリップであればP6で左手の甲を地面に向ける」というのが正しい組み合わせになります。

こういった動きや形の連動をマッチアップと言っていてダスティン・ジョンソンとマシュー・ウルフは全く違うグリップとリリースパターンをしていますがそれぞれ「良いマッチアップ」をしているので成立しているわけです。


ということは「良いマッチアップ」があればどんなスイングでもいいということです。人それぞれ身長も違えば体型も違う、手足の長さも違う、筋力も違う。ということで唯一の完璧なスイングというのはないとジョージも言っていますし、自分にあった理想のスイング、理想のマッチアップを見つけることが重要ですね。

ダスティン・ジョンソンのようにヘッドスピードがあればストロンググリップでシャットフェースでも成立するし、体重も力もないジュニアゴルファーはオープンフェースでフリップさせてフェースターン多めのスイングがいい、と言われてますね。これがヘッドスピードがないのにシャットフェースだとボールが上がらなくて飛ばないし、ヘッドスピードがあってもフリップさせると高く上がりすぎて飛ばなくなります。良いマッチアップではないということです。

別の例では一般的にシャフトクロスはダメと言われていますが切り返しでしっかりローテーションすればシャローになりそれはそれでマッチアップしていることになります。ジムヒューリックやマシューウルフなんかがそうですね。ローテーションすれば、というのが重要でこれを手でシャフトを寝かそうとすると上手くいきません。対称的なバックスイングをするセルジオ・ガルシアやジョン・ラームも腕の位置を変えずにローテーションすることでシャローにしています。


特に自分たちアマチュアは「こうすれば大丈夫!」みたいな特効薬があると信じてますし、そういったジャンクな情報を求めてしまいます。単に「ハンドファースト」とか「シャロー」とか一部分の形だけでスイングを作るとだいたい失敗するのでそれだけは避けたいです。

ハンデ20くらいの人間が偉そうに語りましたが自分自身に言い聞かせるつもりで書かせていただきました。なるべく本質を求めてゴルフに取り組んでいきたいですね。プロのスイングを見るときはどんなマッチアップがあるのか探すと新たな発見があるかもしれませんね。そして自身のスイングにも良いマッチアップを取り込んでいきましょう。